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『玄琴打鈴』『伽耶琴打鈴』

『玄琴打鈴(ひょんぐむたりょん)』、『伽椰琴打鈴(かやぐむたりょん)』
コバルト文庫、金蓮花(きんれんか)先生の本です。

1994年に『銀葉亭茶話』でコバルト・ノベル大賞を受賞しデビューした、在日朝鮮人三世の作家さん。当時、ストーリー・文章が好きになり、新刊が出るたびに買っていたのですが、自分が年をくったら情緒たっぷりの文章を体が受け付けなくなってしまい、2002年9月発行の『玄琴打鈴』を最後に買うのをやめました。

引越し後、ダンボールに詰まった本をどうするか悩み、とりわけ好きだった”銀葉亭シリーズ”の読んでない『玄琴打鈴』を読み始めたところ、・・・見事にのめりこんでしまいました。後編である『伽椰琴打鈴』は買ってない上、お店にも売ってなく、e-bookoffで昨日ようやく入手。届いてすぐ読み終えました。

はあー、こんな展開になるとは。予想だにしてなかったよ。でも、前編を読み返すとちゃんと伏線張ってある。

言葉の選び方も、ちょっとくどいなと思われる表現も、古代朝鮮の雰囲気も、漢字の朝鮮語読みも、よく知らないけど儒教の考え方も、すべてが作品の世界を構築するのにかかせない要素で、作品の世界にどっぷり浸れます。登場人物の感情がこれでもかこれでもかと書き連ねられるのは、ヤングアダルト向けだから仕方ないのかもしれませんが。松尾由美先生の文章とは対極。

頭をからっぽにして、文章の波に心をゆだねて読むのがベストです。

あらすじ。
名門柳家の長男として生まれた一葉(いるよっぷ)。学問に秀で、玄琴をたしなみ、誰もが彼を慕う優れた人物。科挙に合格し宮中に伺候するようになった一葉だが、ある事件を境に弟一樹(いるす)との仲がこじれる。そして……。

後編の『伽椰琴打鈴(かやぐむたりょん)』は涙なくしては読めません。ティッシュの箱のご用意を。

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