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『雨恋』

松尾由美ワールドへようこそ!

登場人物の感情を前面に書き立てないさらっとした文章ですが、それでいて心苦しいほどのせつなさを感じさせる筆致で、ありふれた日常の中でのファンタジーをあなたにお届けします。

筆者は金沢市出身のお茶の水女子大卒。先輩に各賞を受賞している川上弘美さんがいます。「バルーン・タウンの殺人」でハヤカワSFコンテストに入選し、SFとミステリー、ミステリーとファンタジー、ファンタジーと恋愛小説、等々、日常と非現実、現実と仮想が入り混じりあう作品を数々発表しています。

この『雨恋』は、ミステリーであり、ファンタジーであり、究極は恋愛小説。ミステリーやファンタジーとはいえ、文章はすんなり入っていける普通の文章。読み始めると続きが早く読みたくて止められません。文章も昨今の流行作家に多い軽い感じじゃないので、しっかりした文章を読みたい方にはオススメです。言葉の選び方も深い教養を感じさせる人で、「すだく」という言葉、松尾先生の文章で初めて知りました。最近の作家さんの本で辞書引いたのなんて、それが初めてかも。

私はどちらかというと、松尾先生の小説の中でも、ジェンダーや日常の疑問を面白おかしく扱った小説が好きなのですが、こういう恋愛小説も松尾先生の多面性が見られて嫌いではないです。

今日の LOW … ちょっとのつもりが、長い昼寝。

今日の HIGH … 何も予定のない久々の土日休み。

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